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成人という年齢ではなかったけれど

1月12日月曜日でした。成人の日。寒い日でした。三鷹市芸術文化センターで、娘の演奏を聞いたあと、三鷹駅まで歩きました。マフラーをどこかに忘れたなと、寒さが気づかせてくれました。そういえば昔、このあたりに三橋聡が住んでいたなと、思い出していました。若いころでした。僕と、三橋と、そのほかに二人、4人で、天野茂典さんの元へ遊びに行っての帰りでした。成人という年齢ではなかったけれど、僕はまだ二十代でした。帰りに三鷹の町を歩いて、三橋の家で休んだのでした。奥さんが夕食をご馳走してくれたっけ。あのときの4人のうち、三橋と、もうひとりが、今はもう、いない。

それから中央線を一駅でおり、吉祥寺駅で井の頭線に乗り換える通路に来ました。そしてそこでしばらく、立ち止まっていました。このあたりで、いくどもヒトと、待ち合わせたことがあったな。その人はその、亡くなったもうひとりのヒト。どこで待ち合わせたのだったろうと、思い出しながら、五十代の僕はしばらくうろうろしていました。あのヒトが立っている姿を見たのは、どの場所だっただろう。それから二人で入ったのは、駅のそばの、どの喫茶店だっただろう。今日のように寒い、晴れ上がった午後の浅い時刻だったな。

そのあとぼくは一人で飲んだくれて、気がついたらファン太を抱いて、居間で深く眠っていました。

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